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主に過去を懐古する日記。


by akira20041227

跡。

写真を嫌がるあなたと。
無理に撮ろうと言うのが格好悪い気がして言えないあたし。

手に残った形ある思い出は少なすぎて。
色褪せた額縁の中の写真は暗い思い出ばかりを蘇らせる。



人は形に残さなきゃだめだね。

教訓も痛みも、
喜びも感謝も。

神様に与えられた「忘却」という大事な能力が、
何もかも奪っていってしまう気がするよ。

あなたを思い出すのは不確かな記憶じゃなく、
限りなく現実でありたい。

携帯の中の小さなあなた。
ノートの端の小さな落書き。

あなたのさりげない跡が、
あたしの明日を生きる力になっているよ。
# by akira20041227 | 2008-03-28 13:50

帰り道。

今日の帰りは、思い出の道を通りました。

あたしが変態オヤジと遭遇した嫌な場所。

そして、あなたが精一杯あたしを笑わせようと奮闘してくれて、
うっかり大転倒した場所。

転んで、痛そうにしながら、

「もうこれで、俺が転んだ思い出ばっかり浮かんでくるだろ。」

なんて言うから、

おかしいやら嬉しいやらで涙が出そうになったじゃない。




今日、凄く久しぶりに通ったら、思わず思い出し笑い。

あなたのだっさい思い出がいつもあたしを救うんだ。
# by akira20041227 | 2008-03-07 18:26

救済。

あたしの周りは音楽を愛する人が多くて、
あたしとあなたは何度歌にしてもらったかしれない。

悲しく美しい救済物語。

美しく描いてもらえばもらうほど、
今流行りのケータイ小説のような
お手軽で、一瞬で消費されていく物語に思えた。

でも、それが悲しい反面、
昔から当たり前に行われてきた人間の活動に
自分も同じように救われていくのだと知ったようで、
なんだか嬉しかったんだ。

だから、こうしてあたしは
誰に発信するわけでもないブログを書き続けているのだ。
と知ったようで、安心したんだ。


陳腐で簡単で、どこにでもある、誰にでも起こりうる話。

そして、これからを生きていく人が辛い「現実」を
美しい「物語」へと昇華させ、救済されようとする話。



あたしのブログは、まだまだ現実めいていたいけれど。
# by akira20041227 | 2008-02-22 18:42

約束。

あなたにあげた時計を久しぶりに手にした。

ドラマみたいに、
あなたが亡くなった時間で止まっているなんてことはなく、
今も元気に時を刻んでいたよ。

長持ちで驚いたくらい。

一緒にね、燃やしてもらいたかったんだけど、
燃えないからだめだって。

おかげで、
あなたの冷たくなった指に初めての指輪を贈ることも叶わなかった。


今となっては、それでよかったかもしれないって思う。

生きてるあたしの元に
形ある約束があることが嬉しいから。
# by akira20041227 | 2008-02-22 18:07

探求。

19歳のあたしは子どもで、
どうしようもないほど子どもで。

メールや電話をしなくても、
何か話した時のあなたの反応や表情が分かることが
凄く誇らしかった。

「今、ムカついたでしょ?」

「今、ラーメン食べたくない?」

「今、あたしに会いたいと思ったでしょ?」

そして、同じように言い当てられ、
心を見透かされることが嬉しかった。



でも、やっぱり声は聴くもので、
恋人は会うものなんだよ。

どれだけ相手を知っていても、
1分、1秒後の成長した相手を知り続け、
探求し続けなくちゃいけないんだよ。

あたしは、20歳のあなたを
こんなにも理解できている気がするのに、
23歳のあなたがどうなっていたかなんて
想像もできないんだから。

それが凄く悔しい。
# by akira20041227 | 2008-02-22 17:58